「私は講義には?」
「出て良いよ、当然の権利だしね」
 慰安婦活動だけをしろと言われている気がしていたのに。
「え、良いのですか?」
「ああ、もちろんそのユニフォームで」
 そうか、登校したとたんにこの格好なら、当然そうなる。
「わかりました……」
 しかし、研究者への道は閉ざされたわけじゃない。
「嬉しそうだね」
「はい、私の夢ですから……」
 こんな事ではあきらめられない夢。