昨日までとは、もう口調が違う。
「え?」
 長く気さくに付き合っていたはずなのに……
「ずっと思っていたんだ、僕のお姉さんに対しての気持ちを」
「気持ち……私に?」
 少年はまるでリードを引くようにその紐を引きながら霞を院外へ連れ出す。