「まさか……」
 あのデータとリンクしているのだろう。
「もしかして」
「大丈夫痛くないよ……どうせ、もう奴隷としてしか生きていけないだろう?」
 響いてしまう、肉体を取り戻せない……精神が肉体に引きずられている。
「ああ……八雲君……助けてください……私を助けてください……このままじゃ……あなたに会えなく……」
 目の前にかざされたニンニンジャーの珠に身体から何かが吸い取られていった……
「あああ……」
 それに興奮している自分がいることが理解できた、その理解が。
「もう、疾うに八雲君には会えるような私ではなかったですね……」
 絶望が胸一杯に広がっていた。