「そうだなぁ……ヨコザコレクションがほら、そこに……」
 世界中に散らばっていたコレクションが、その場に積みあがっていく。
「え?」
「ヨコザという稀代の変態がその内に秘めた全能力を、一つづつ別個に使えるようにしたものがヨコザコレクション」
 ガチャン、ガチャッとみるみる山になっていくコレクション。
「世界のアカシックレコードから消された男が世界に残した残滓、未練……復活の拠所」
「じゃあ、ヨコザってのが復活するの」
「いいや……」
 管理官は否定した。
「それは、私の希望するところじゃないな」
 何がしたいと思っているのだろう、そう思っていた初美花も光に飲まれて元の世界に戻ることになった……