「もしもし、あなたがアリエナイザーの死体見分に行ったという警察官ね」
 女性の声で質問を投げかけられても、つかさには何のことかピンと来ていない。
「焼けていたらしいけど、不思議なところは無かったかしら?」
 ぼやけた意識が、やっと以前の事件をお思い出した時。
 ズドンッ
「んひ!」
「んひぃ?」
「いえいえ……宇宙人の死体の何が…………ん……そ…………あ……変か、比較対象もなく……」
 パンパンパン……
「!!!!」
「そうか、すまなかったわ……じゃあまた」
 電話は向こうから切れた。
「バレたかな?」
「はぁはぁ……」
「職場で性交はまずいよなぁ しかし、全部は消せなかったという事か」
「え?」
「つかさは、気持ちよくなっていればいいよ、今日だけはね」
 何処かへ行ってしまった妖怪ウンガイキョウも捕まえなければとは、思う管理官であった。