「「「乾杯!」」」
 何度も何度も挑戦し、ようやくグラスに一個つづのチェリーにワインが均等に配られ、その場にいる全員で記念撮影をする事になったのだ。
「ほら小夜先生も! もちろん総裁も我が派閥として入って頂きますぞ」
「え、派閥……私はもう、戻れるわけないじゃないの?」
 ニヤリと前国防大臣はニヤケて見せる。
「手は考えてあるのですよ、ほらあちらを向いて」
 こうして、前国防大臣派閥の決起集会は成功したのだった。