「浣腸でぇす」
 ツプッ
「んあ」
 ズズズズズズズズ……
「どうした、美佐子」
「だ、大丈夫……また、ああ!」
 声がうわずる
「虫が目の前を……はぁはぁ」
「そうか……あのな、あのあと見せて貰った部屋なんだが……」
 無限に思える羞恥の中で、徐々に意識が不安定になっていった。
「ごめんなさい……やっぱり、具合が……」
「そうだったな、早く報告したくて……じゃあ寝てくれ」
 必死にそれだけを言い、通話が切られた。
「酷い、酷いわ……こんな目に遭わせるなんて」
「酷いのは先生だよ、こんなに僕たちは先生が好きなのに、○○なんかと結婚しちゃうんだもんな」
「え……」
 祝福されていると思っていた……