「今日はお終いですから」
元々は違う番組の収録で来たはずだったのに、元から仕組まれていたようだった。
「そう……」
今日はという言葉は先ほどの収録でもあったように、また呼び出されて何かしらのひどい目に遭わされることを予言している。
「でも、来る気なんか無いわ」
「大丈夫ですよ、私が送迎しますので」
当然、何が大丈夫なのか小夜には理解の外にある事には違いない。
「では……」