「どうぞ」
 玄関ホールで全ての衣服を警備員に手渡すという日課。
「ほう、珍しいじゃないか今日はちゃんと服を着てご帰宅かよ」
 この所、毎日ちょっとした時間でもザンギャックチャンネルを視聴している名誉市民が現れては小夜を凌辱して行く、もちろんその様子が毎回隠し撮りされてていたと思われていた映像がザンギャックチャンネルで放送される。そのシステムが先日行われた27時間イベントで公表されたのだ。どちらにしても、みんなが小夜を裸にして連れ歩くことを当たり前の様に行う様になっている。
「はい」
 毎日の事なのにCARATにだけバレない様にジャミングされているという不思議だ、それも内部に協力者がいる事に他ならないのだろうが……
「今日は俺も一緒に上がるよ」
 警備員は警備員室に警ら中と立札をかけると小夜の前まで来てわざわざリードを繋いだ。
「なんで……」
「この方が面白そうだからよ」