「尻を捲って見せてみろ」
 そう言って、小夜の背後に彼はしゃがみ込む。
「ちょっと……」
「医師に尻見せるくらいは普通だろ?」
 彼は麻酔科医なのだが、小夜の主治医だと言ってきかない。
「ええ……」
 スカートを捲って彼に見せる。
「ほう、毎日あれだけ責められてるのに染み一つない綺麗な尻だな」
「そう言う事じゃなくて」
「何の異常も認められないって事だよ」
 パシンッと小夜の臀部を叩くと彼は立ち上った。