「はぁ……」
今朝付けられてしまった尿道栓は、人に引かれると刺激に負けそうになるので必死に握りしめていた。
ある意味無駄な足掻きに近いのだが……
「小夜先生!」
そしてまた、声がかかる。
「え?」
「素直に居言うこと聞いてくれたら、ピアス使わなくたっていいでしょ?」
そこにいた少年はそうにっこりと小夜に微笑んだ。