「012番の方10番診察室へお入りくださいぃ、ひぃいん❤!」
 二人目を呼び出した瞬間に、ピアスが振動しはじめた。
 マイクのスイッチを離すのが、一瞬遅れた為に小夜の嬌声が待合室に流れ出てしまっただろう。
「あ……ああ❤」