「じゃあ、ここにサインをして」
 示された書類に小夜のサインする場所だけが真っ白に残されていた。
「まぁ、あとその管理科の話は聞かせてもらえるかな?」
「え?」
「うちには管理課はあっても管理科は存在しないからね」
 本当に何を言われているのか分からなかった。