「俺もここでそれ観ながらオナニーするから、裸になってやってくれる?」
 ポロリと引っ張り出した男性器を握り締めながら、彼は小夜にそう命じてくる。
「別に私は、浣腸でそう言う行為をしたいわけじゃ、あのね」
「早く脱いでくれよ、小夜先生ぇ 浣腸オナニーの邪魔はしないって約束するからぁ」
 そして、出口は彼の後ろ側、個室とは言えいつ容態が悪くなるかわからない入院患者の為に内鍵は掛けられないようになっているから、そこまで行けば小夜は外へ出れるはず、なのに……
「わかったわ……」
 身体の奥で何かが濡れていた……