「あぶ❤……あぶぶ❤」
 小夜の周りには何人かの名誉市民が集まって来る、みんな入院患者であるが小夜が担当する外科の入院患者だけではない様子だ。
「小夜先生、どうだい、やっと手に入れたんだぜこれ」
 これ見よがしにピアスコントローラーを見せつけてボタンを操作して見せる。
「俺たちだって持っているんだぜ?」
「俺だって!」
「はや❤ とめ❤」
 ここは命を守る場所なのだから……