「型取り終了だよ」
 プルンと麻酔科医の手の中にある透明の物体。
「?」
「これが君の快感器官って言う事さ、隅から隅まで再現されているのだから」
「かいかんきかん……」
 聞き慣れない言語に戸惑う、それの形が外科医である小夜には当然想像しうる結論は有るのだが……
「この波打った全てが快楽にとして小夜先生を幸せにするんだよね」
 透明な物体は生々しく小夜の内臓を再現している、それはただの消化器官の末なのに……
「これでちゃんと小夜先生を喜ばせるアイテムを作れると思いますよ」