ぐいと小夜の手を引いて彼は強引に街の中を歩きだしていく。
「こっちだよ」
ドンドン下町の方向に進んでいくのだが、元々ココナッツタワーの近隣では人並みは途切れる事が無い。
「まあこの辺かな?」
「え」
「脱いで全裸になるんだよ」
少し開けた駐車場だった……
「嘘じゃないぜ」