大量の野次馬を引き連れたまま、ココナッツベイ社員の姿を探す。
『何処に行ったのよ』
「ねえねえ、決まってないなら僕らとそれ飲んじゃおうよ」
野次馬が徐々に増え始めたころ。
「遅いぜ!」
川縁の桜並木にシートを引いてお花見の席がいくつも設けられている一つに彼の姿があった。
ココナッツベイ御一行との目印もあり、彼以外にも複数人見た顔と見知らぬ顔が座っている。
「ちぇタワーの連中だったか」