「ちょっと来い、誰が何を好きなのか教えてやる!」
「待って! 待ってぇ」
 彼は小夜の腕を掴むと、全裸で後ろ手縛りの小夜を診察室から連れ出してしまった。
「こんなの、ダメよ」
「教えてやるって言ってるだろ!」
 何を教えるというのか、府に起こったのこの状況に消え入りたい程恥ずかしいのに、何かおかしな感覚に包まれる……