「さあ、行こう!」
ブンッ……
日下くんが遊園地へ向けて駆け出し、小夜から視線が反れた瞬間にピアスが揺れた。
「あっ……」
当たり前のことだが、ここにも小夜のピアスコントローラーを手に入れた人達が待ち伏せしている、そんな事は分かっていても、小夜にも希望が必要だ。