「おまたせ、ごめんねアイス溶けちゃったね」
 露出の多い衣装で日下くんの前に現れた小夜を、彼はずっと見つめていた。
「いう……あ、可愛いよ」
 そして、やっとそれだけを口にした。
「ありがとう……」
 何を褒められているのか、日下くんがいつの日か小夜のピアスに気が付く日が来るのだろうかという不安が湧き上がるのだ……
 ゾクリッ……