「ここへ、入りたかったんだ」
日下くんが次に選んだアトラクションはお化け屋敷。
「こういうの好きだったんだ?」
テンションが高い日下くんとは正反対に小夜はこれと言って盛り上がらない、基本的に作り物だと分かっているのだから怖がることも無い。
「怖くなったら、いくらでも抱きついて良いからね!」
「ええ」
そう言われて、屋っと小夜も察しが付いたデートの定番とかそう言う類のもので、男女が自然に側に寄りあうための言い訳という事だ。