グイッ
横からふいに力がかかる、目が慣れない先にお化け屋敷内のミイラキャストが小夜の手を引いていた。
「え?」
「脱げよ……」
ぼそっと日下くんに聞こえないような低い声でそう命令される、彼もまた名誉市民の一人だった。