「うつぶせて」
麻酔科医がそう小夜に言った瞬間に、ピアスの振動が止められた。
「はい」
やはりお尻を上に向けさせられる、きっと浣腸されるのだ。
「小夜ちゃん大丈夫?」
「え、ええ……」
心配そうに覗き込む日下くんにあいまいに答えるしかない、どんな責めが起こるのかまだわかって居ないから。
プツプツッ……
シーツの舌でホースに繋がった点滴が外された。
「え?」
それは予想外の展開だった。