ゴポリッ……一度は腸が空になっても差し込まれている三本のホースの内二本に繋がったコンプレッサーが今も浣腸液をゆっくりと抽入し続けている状況は変わらない。
「ふう……」
いつどうやって外していい物か、何をするにも自分で決める権利など、最近の小夜は持ち合わせていない。
「そうか……」
そう考えたら、日下くんとの未来すら小夜には決定権が無いのかもしれない、きっとザンギャックの名誉市民たちが楽しい方で決められてしまうのだろう……