「小夜先生」
勤務に向かうために、外科病棟へ向かっていた小夜を、医志團で共にバンドを組む麻酔科医が呼び止めた。
「なんです?」
毎度、彼から始まる凌辱に警戒の色を出しても、結果は同じではある。
「今日の外科の外来診療は無くなりましたよ」
「え?」