「ああ、先生ありがとう」
「経過は良いという報告ですが、具合はどうですか?」
病室に入り、顔色を確認しただけでも経過が良い事がうかがえる、しかし少しでも違和感があれば見落とすわけには行かない。
「はい、凄く気分が良いです、傷口はちょっと痛いですけど……それ以外は」
「それは良かった」
聞きこんだことを小夜はその場で電子カルテに書き込んでいく。
「それよりも、ちょっと気になる事がありまして……先生にお伺いしたいのですけど、よろしいですか?」
「はい、何でしょう?」