「ピアスから一定距離で幾層にもとある粒子を展開していてどの距離からでもリアルタイムに映像を引き出せる、しかも後からアングルも代えることが可能なプログラムなのです」
「え? それって……」
「ごめんなさい」
 小夜の疑問に弥生は謝るしかない。
「24時間、フルタイムでカメラを用意しなくても雌を観察し続けられる、しかも超絶アップも遠景も自由自在、なんなら粒子なので、体内迄カメラ位置を入り込ませることが可能なのです」
「え……」
 会場がざわざわと、色めき立っている
「実験は成功しました……つまりこれからは、自由に皆様の端末でそれが可能になるのです!」
 うおぁああああああああああああああああああああああああああ!