階段最上階のエントランスにつれて来られた小夜が見せつけられたのは……
「そんなに入るわけないじゃない!」
麻酔科医の差し出したホースは市販品と同じ青いホースで、いつもと違うのは何重にも巻かれていていったいどれほどの長さか想像もできない。
「入るか入らないかじゃなくて、入れるんだよ」
どう考えても小夜のウエストよりも質量がある。