ガシッ!
 背後からあの老紳士の部下たちに捕まっていた。
「なに!」
「逃がすわけが無いだろう?」
「いったいどこの国出身なんだ?」
「日本よ!」
 小夜の言葉を彼らは理解していなかった。
「え? にほんなのよ」
 GDP等々色々と落ち込んでいるとしても、知られていないという事を信じられなかった。
「煙に巻く気だろうがそうはいかないぞ」
 そのまま、小夜は逃げ出してきた屋敷へと連れ戻される、それが外でも屋敷内でも何一つ知識の及ばない場所なのだけは確定していた。
「もしかして新しい敵の……攻撃なのかしら……」