はぁ……はぁ……
 どれほどの時間が経ったのか、おそらくさほどの時間では無いだろうが、小夜はようやく半身を起き上がらせる。
「おら、もうちょっとマシな水着を俺が小夜先生にプレゼントするぜ」
「み、水着? ここ、病院なのよ」
 外来患者が何処に隠し持っていたのか真っ黒な布切れを差し出した。
「俺が入って来た時、着てじゃねえか!」
 そう言えば、今日はずっと水着を着ていろと理事長に言われていたのを思い出す、見渡してみるとマイクロビキニは外来患者が拾ってポケットに入れている所だった。
「これは代わりに貰っておくぜ」