風呂場に入ると、その場には男性が二人入っていて、広めに創られたこのマンションの風呂場でも狭く見えるというのに、小夜も入らされるのだから。
「よお、お帰りだぜ」
今日は日本酒の酒瓶を抱えた警備員がいる横には、もう一人。
「こんな所に住んでたんですねお客さん、これからは私にお風呂場は任せて欲しいですな」
今日、壊れてしまった銭湯の釜焚きをしていた男性だった。
「なぜ、ここに?」