「小夜姉ぇ……周りの瓦礫は消えたのに、こいつは消えないよ」
瓦礫……デスワームが糸を吐き終わって罅が入り粉々に大地に積もっていた。
「そ……そうねぇ」
凌辱列車が目の前に停車したままだった。しかし、肉体が過敏になり過ぎていて意識を保つのが大変だった、ついさっき迄瀬奈ちゃんとも他の誰かともシンクロしていたが感覚的には淫紋の効果も他の誰かたちに伝わってしまっている気はしていた。
「乗ってみようか?」
「え? 瀬奈ちゃんマジで?」
「エモいかもよ、小夜姉ぇ」