「こりゃまた、酷いありさまだ」
 UMA探索部の部長が改札で待っていると、小夜がボロボロの状態で出て来た。
「待ってたぜ、流石にそのままCARATに行けないだろう?」
 その声をどこか遠い世界の声の様に、小夜は聞いていた。