『ふう……ひとまず充瑠くんの訓練をやらないといけません……もっともっと……』
 小夜としては、今のような生活の中で、いつ自分がリタイヤさせられるか分からない事もあり。このチャンスに充瑠くんをしっかりしたリーダーの中のリーダーにしないといけなかった。
『本当は拒めないでいる私の弱さが、一番の原因なのでしょうね……』
 何時の間にか恥ずかしさに、身体の奥が熱くなるようになってしまった。
『イきますぅ!』
 あんな恥ずかしい言葉を口にするなんて……
「まるで、エモくありませんわね……」
「ん、何か言った?」
「いえ、なにも……」
 誰にも知られてはならない、小夜と男たちだけの秘密……