「ちょっと待って」
 最初に出て来た充瑠くんを止めて手を当てる。
 血脈に何かしらの抵抗がある様に思えた……
「これって……」
 同時にこうなってるのなら、病気というよりもヨドンヘイムの攻撃の可能性がある。
「咲にレントゲン、カルテは作っておくから!」
 理由がヨドンヘイムなら邪面師を倒さなければいけない、それでも戦力が足りないのは困る。
 小夜の頭の中に時雨の顔が浮かぶ……
「大丈夫かな?」
 自分のお腹とも相談しないと、普段の活動など無理な話だ……