「こうやったって、出せないだろう!」
腹部を強引に圧迫しては、浣腸液を蠢かす。
「ひぃ!」
刺激は腸内を通り越し、全身からは考えられない程の汗が吹き出し、思考をドロドロに溶かしていく……
「きついです、人の身体は、こんなにグリセリンを受け入れられません」
「人体実験の結果、大丈夫だと分かってるよ」
医学的見地は、絶えず実験という現場での立証によって覆される。
「ああ……」
それは小夜の知らない実験で、今も小夜によって検証されているのだった……