小夜が作戦室で状況説明を終えたのはけっこうな時間だった。
 小夜同様に急遽呼び出された時雨くんが、何かを取りに家に戻ったのは仕方がない事であろう……
 この後でどういう事になるか分からないために、小夜もユニフォームに着替え様と作戦室を出たのだが。
 グルグルグルゴロ……
「う……」
 浣腸されているお腹のが絶望的な状況に陥っていた、元々きつめの浣腸液が大量に注入されている為、既に激痛を伴う腸内は嵐の真っ最中。
 先ほどまで腸内迄相互作用で小夜を苦しめていた子宮内のバイブは電池が切れたのか、挿入されているバイブは時々思い出したように弱い振動を起こす程度に弱まっていた。ただ、その振動だけでも今の腹部には激痛を呼び起こしてくれるのだ。
「小夜、どうしたんです?」
 そんな小夜に、声をかけて来たのはUMA探索部の隊長だった。