ブロロロロロ……
「あ……」
 最寄り駅に下ろされて、そしてタクシーは去って行った。
「ご入用の際は、ご指名をよろしくお願いしますね。大治小夜さん」
 小夜の手には、1枚の名刺が残っていた。