おじいさんがエントランスを通って見えなくなってから、小夜もその後に続いた。
「脱ぐんだろ?」
間髪入れずに声をかけられる。
「……」
小夜の衣服は、何時の間にか警部員に管理される事になっていた。
「はい……」
もちろん、知っているのだけど……納得は出来ていないのだ。