ガラガラガラ……
 大きな台車に、大量の段ボール箱の荷物を乗せて、その人の良さそうな配達員は玄関の中にいた。
「入室の許可は得てますので」
 小夜の許可は無かったはずなのに、それとは関係なく玄関は開き、彼はそこにいる。