「……」
 今日は清々しい、新しい日になるはずだった。
 胸の奥に去来するのは、懐かしい人々の顔。
「どうしよう……」
 疼くアナルが、足を前へ進めるのを躊躇わせる。
「でも……」
 マンションに戻ったところで、待っているのはあの警備員なのだから。