「俺たちが知らない場所へ行くときは当然……」
 小型の注射器型の浣腸器に入っているのはベチャットのザーメン。
 それをしっかりと、小夜に見せつけながら。
「もう、嫌なんですけど……」
 言葉よりも遥かな嫌悪感。
 自分の身体が冷たく、そして闇に犯される様な感覚。
「え?」
 当然、拒否権など与えられていない。
 三点に付けられたピアスが小夜の自由を拘束している。