太刀打ちできない技の冴だった。
「あひん❤」
 痛みが全身を駆け抜ける、師範代なら痛みの無い投げ方だってできるのに、それほどまでに師範代を怒らせたという事だろう。
「まだまだ……です!」
 だから、立ち上がりそしてまた投げられる。
 スパーーーンッ
「ん❤」
 逃げ所のない痛みが全身にかかる。
 ズクンッ
 おかしな感情が沸き上がる様だった。