「べちゃべちゃ」
 そして、その推測を肯定する様に、空から零れ落ちた汚濁液の中からベチャット達が湧きだしてきたのだ。
「これを外してI」
「なぜ?」
「ヨドンヘイムとの戦いは邪魔しないんじゃなかったの?」
 ついさっきそう言ったばかりのゴーミンは、小夜の訴えなどどこ吹く風なポーズで、それでも周りには気を配りながら観察している。おそらくはベチャットの戦闘力などを見積もっているのだろう。
「そう言う約束をしたわけじゃ無いが、邪魔はしないさ」