「お帰りなさい先生!」
「すまなかったね、道場を任せきりにして」
 そとが騒がしい……
「どうでした、大会は」
「いやぁ 素晴らしい選手があちこちにいるぞ」
 師匠が、すぐ側まで来ていた。
 コテツは小夜から離れて師匠に向かって尻尾を振っている。
「コテツ……」
 それはかつての姿を思い出させて、この子が本当のコテツなんだと悲しくさせる。