『出かける迄、抜くなよ翌日の俺の飲料水だ』
 朦朧とした意識の中で、そう言って出て行く警備員の声が思い出された。
「そ、そんな……」
 ズルル……、抜きかけた瓶が重さで抜けそうになった。