「儂の朝飯じゃ」
 ズルズルズル……
 開肛部の直の所までつゆの水面が来ていて、注がれたものが適量で会った事が解る。
「あ……ああ……」
 お腹の筋肉が喘ぐように蠢いて、腹圧で逆流して来ても零れる程までは上がって来ないのだ。
「ひひひ、器が良いと飯が上手いわい」
 ズルズルズル!
 勢いよくおじいさんが、蕎麦を啜る。
「ははは、美味い狙い通りの見事な器じゃ! 同じ料理でも何倍も美味くしてくれる!」