屋上のエレベーターホールで着ていた衣服をたたんで隅に置いておく、後で警備員が取りに着てクリーニングに出した後警備員室に置かれる事になる。
「でも……まだ誰かいるのかしら?」
これから帰るのは自分の部屋なのに、何時の間にか自分の自由にならなくなっているのだ。
「所で彼以外の警備員さんは、私の服のことどう思っているのかしら? あれ仕事に出る時は他の人には会わないの?」
確かに彼はローテーションで仕事をしているはずなのに、ちょっとした疑問が沸いたものの、それを聞く気にはなれない小夜だった。