「大丈夫、これからは俺たちだけじゃない」
 麻酔科医が考えたのは想像のはるか上を行っていた。
「おいおい、小夜先生は俺たちだけで」
「違うさ、小夜先生は病気なんだよ露出してないと正常でいられないっていうね」
 露出症として、治療には普段から裸でいる事が治療になるというカルテが作成されていた。
「いいのかそれで?」
「何がいけない、俺たちが主治医としてこれからも小夜先生を正常な状態に治していくんだよ」
 小夜には聞き覚えの無い治療法が今正式に決定されていた。